もし、俺とお前に格差があって、俺たちは結ばれてはいけない関係なのだと抑えられて、お前がそれに苦しんでいたら、俺は今すぐにでもお前を引っ張って逃げ出すのに。
そしたらお前は俺に微笑んで、俺を好きになるのに。




多分、叶わなくてもそうであって欲しかった。
じんわりと、俺の胸の中になにかが滲んで溶けていった。
神様は、どうして俺たちに不公平を与えてくれなかったんですか。
どうして、俺はお前を抱き締めてあげられないんですか。
今すぐにでも、俺はお前と愛を分かち合いたいというのに。

(とか、望んではいけない不平等だけど)(だけどそのくらい、)




「好き、なんだ」




どうせなら、織姫と彦星のような一等星同士になりたかった。




変われない等星。

(普通すぎて、俺は君を振り向かせられない)(ああ、自分自身を恨むよ!)










20081121(なやましきししど!)