たとえば俺と君がどうしても結ばれない関係だったとして、そしたら俺は君の手を引いて、この眩いほどに光り輝く星空の中を駆け巡るのに。
すると君は俺の隣で、まるで、強く輝き、だけど目立たない三等星のように優しく美しく微笑むんだ。




きっと嘘でもそうなりたかった。
そうぼんやりと思った俺の心は、ゆっくりと星に阻まれた闇に消えていく。
好きなのに、それでも掴めないその白い腕を、俺はこれ以上なにを思って見つめればいいですか。
愛しているのに、俺には向けられないその照れた微笑みを、俺はどういう表情で瞳に映せばいいんですか。

(なんて、ただの悲観的すぎる妄想だけど)(それでも君を見ているのが辛い、くらいには)




「愛して、いるのに」




君はもう、他の誰かのものになってしまったんだろ?




報われない等星。

(ああ、君に愛を伝えていれば!)(とか、そんな後悔ばっかりで)










20081121(しつれんじろー!)